Fade out.

目で見たもの、耳で聞いたもの、そんなもの達と向き合っていく日々です。

ミッドナイトラジオとお昼ご飯

友人からの奨めで、今年の初めごろからラジオを聞くようになった。編み物等の趣味や家事など、何かの作業をしているときは大抵テレビをつけている。とはいっても、最初から最後まで画面を見っぱなしということはない。8割見ておらず、ほぼ聞いているだけの状況に等しい。あんまり意味ないよなぁとも思うんだけど、何もないのはないで寂しいのだ。そんな状況について友人に話すと、『ラジオ聞いてみたら?』と教えてくれた。
 
中学生の頃、「SCHOOL OF LOCK!」にハマっていたことは以前の記事でも書いた。 

11sg-ak.hatenablog.com

なのでラジオを聞きながら作業をするイメージは何となくある。運転をしていたときも頻繁に聞いていたし。今どんな番組をやっているのか分からないし、とりあえず情報を集めてみることに。すると、ラジオリスナー御用達のradikoというアプリがあることを知った。早速ダウンロードしてみる。このアプリは選局して聞くだけではなく、聞き逃し配信(タイムフリー)があったりする。オールナイトニッポンはオンタイムで聞くのが難しいのでとても良い機能。しかも自宅にはスマートスピーカーがあるので、テレビと同じように聞くことが出来る。*1

 
その中でも今年最もよく聞いたのが、King Gnuのボーカル・井口理さんがパーソナリティを務めるオールナイトニッポン0。
King Gnuの楽曲は以前から好きだったので、興味があった。毎週木曜日の深夜にやっているのだけれど、とにかくぶっ飛んでる。ほぼ毎回、禁止(になりそうな)用語が飛び交っている。○○捏ね男とか公共電波で聞いたことないよ・・・どこまで書いていいか分からないから暈すけど・・・。控える意識がほぼない(あるのかもしれないけれど。)のがとても面白くて、気づいたら毎週聞くようになった。毎週楽しみにしているものが増えるのは嬉しい事だ。そして不思議なことにテレビを観ながらより、ラジオを聞きながらの方が作業がよく進む。聞いているようで聞いていない時間も心地よくて、ずっと聞けてしまうのが良いのかも。
 
あとはオードリーのオールナイトニッポン

www.allnightnippon.com

 こちらもめちゃめちゃに面白い。「さよならむつみ荘」の回、すごく良かった。むつみ荘の回についてはギャラクシー賞にノミネートされてるって話していたし、好評だったんだね。個人的にはKing Gnu全員集合からの、スタジオライブが最高すぎたなぁと思い返している。そして先日の若様の回も聞いた!おめでとう、若様!

 
あとこれを目的に聞き始めたのもあるんだけど、番組中に流れる曲を好きになるパターンが続出している。例えば銀杏BOYZ・峯田さん×サンボマスター・山口さんの回で流れたG.Love & Special Sauce」の「This Ain't Living」。これも物凄くかっこよくてあれからずっと聞いている。
 
あと先日のKing Gnu・勢喜 優さんの回に出ていた「踊Foot Works」の「KAMISAMA」とかね。個人的には「逆さまの接吻」が好き。これもとてもいいんだ・・・本当に名曲なので聞いて・・・。生音のHIPHOP好きには堪らない。
 
最後にKing Gnuの楽曲を。個人的には「Tokyo Rendez-Vous」と「Prayer X」が好き。初めて聞いた時は結構衝撃的だった。こんな音楽作れる人がいるのか、と思うと慄いてしまう。そろそろライブ行ってみたいんだけど倍率高そうよね・・・。1月にアルバム発売&ツアーもあるみたいなので楽しみ。
 
ラジオを聞きながら作業をするのが好きだ。テレビずーっとみるの疲れちゃうなって方、ながら作業をしながらテレビを観るのが好きな方。この機会にラジオデビューしてみるのもいいのでは。 

*1:タイムフリー機能が使えないのは難点。使えるようになってほしいゾ!

幸せは途切れながらも続くのです

前回の記事でスヌードを全部解き終わってから一気に力が抜けて、無気力になってしまった。
 
何もしたくないなぁーーーと言いながら気づいたら編んでいる、ここまでがお決まりの流れになっている(笑)嫌いになったわけじゃない・・・!っていうやつだ。
 
とはいえ消沈した気持ちが拭えていなかったのでスヌードは一旦休めて、先日買ったopalのひょうきんな友達を編むことにした。これを作るにあたって5本針とミニ輪針(23cm)を用意してあった。実は先週5本針で挑戦したのだが、最初からどうも上手くいかず、一回解いていた。なので昨日はミニ輪針にチャレンジ。
 
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これはまためちゃくちゃ小さい・・・。しかも私は人よりも手が大きい。2段目を編もうにも針を動かすのも難しい。手がきつめ(多分)なので尚更だ。右手も左手も、今にも攣りそうである。今まで長いものを使ってきたからあまりの小ささに力が入りすぎている感じがする。なんとか進めていると徐々に柄が見えてくる。これは面白い。opalに魅了される気持ちが良く分かる。サクサク編めるようになるまでに多少時間が要りそうだ。とはいえ5本針に比べたら圧倒的に進めやすく、根気よくやれば出来る気がしている。
 
翌日持ち歩き用の編み物セット(こちらはニット帽を制作中)を進めてみたんだけどそれはもうサクサク進む(笑)糸と針の違いでこんなに差がつくんだなぁ。二度とやりたくないって気持ちにならないためには、失敗と失敗の間に成功体験をすることが重要だと思う。ニット帽が終わったらスヌード編もうかな。
 
Today's Music by スピッツ / スピカ


スピッツ / スピカ

 

CDとサブスクの行方

久しぶりにCDを買った。その日は某アーティストのフラゲ日で、仕事帰りにタワレコへ向かった。買うものは既に決まっていたのでさっさと手に取りお会計へ。電車の中で考える。どんな曲が入っているだろう。歌詞カードはどんな感じだろう。とてもワクワクしていた。一刻も早く帰って聞きたいと思っていた。
 
同時に、あきこ*1に入れるのが地味に面倒だなと思った。PCを立ち上げ、曲を同期する。あきこはBluetoothに対応していないので、聞くときは決まってコード付きイヤホンを使用している。そんな私もここ最近、音楽を聴くときは専らSpotifyとAVIOTのイヤホンを使っている。CDプレイヤーを使う機会も、めっきりと減っている。先日某アーティストの楽曲が解放されたこともあり、近いうちにSpotifyで、最新アルバムを聴ける日が来るだろう。*2そしてふと、思った。サブスクで音楽が聴き放題ならば、CDを買う意味はあるのか?と。
 
今回CDを買おうと思ったきっかけは、”いつも買っているから、ファンとして”だった。正直に言うと、サブスクで配信されるので聞き放題だ。特段急いで購入する必要はない。だけどジャケットや歌詞カードのデザインやプレゼント応募、新曲(既に聞いてはいたが)、そして何より手にする喜びに期待をしていた。それでもCDを買うたびにサブスク(音楽等の定額配信サービス)との有り方についてどうしても考えてしまう。
 
※最後までもやもやしっぱなしなので、一緒に考えたい人にオススメです。
 

CDとサブスクの魅力

一度頭を整理するために、私が考える各々のメリット・デメリットについて書き出してみる。
 
CDのメリット
  •  所有する事で、音楽が半永久的に自分のものになる
  •  音質を落とすことなく聞くことが出来る
CDのデメリット
  •  大量に買うことができない
  •  音楽を取り込むと音質が下がる
  •  保存するのに場所を取る
サブスクのメリット
  •  普段聞かない他ジャンルの音楽を聴くことが出来る
  •  スマホ等のデバイスで簡単に聞くことが出来る
サブスクのデメリット
  •  所有することはできない
  •  買うことへの楽しみが減る
 

音楽を所有することについて

個人的にサブスクが出てきたときは、あまりに画期的過ぎて驚いた覚えがある。昔からジャズについて学びたいと思っていたのだが、なんせ音源の数が無数にあるためどこから聞けばいいのかわからず、なかなか借りられずにいたのだ。サブスクを利用し始めると、CDを借りる時のように1枚1枚吟味する必要なく、気になる曲を片っ端から聞く事が出来ている。サブスクを使うことによって新しい音楽を知る事が出来ているし、なくなるのも非常に困る。

 
私は特定のアーティストが出したCDは買うが、その他はサブスクで聞く事が多い。これは完全に予想なのだが、音源を買うことで音楽を所有できる喜びを知っている人が、いつか消えてしまうものにお金をかけるのにはとても勇気がいる電気グルーヴの一件があった時に『音楽を所有する重要性』が身に染みた。いつでも聞ける=いつか聞けなくなるでは、不安すぎると思ったから。いつでも聞けるが意味通りになるには、やはり音楽を所有するほかないのだと思うとはいえ、好きな音楽全てを所有するのは、現実的に不可能だ。
 
逆にミニマムな生活をしている人や10代~20代前半は、サブスクを利用することが多いのだろう。しかし、CDを買わないのは音楽に興味がないから、ではない。これはMusic FMといった違法アプリが出回る原因でもあるのだが、単にCDよりも遥かに手軽に音楽を聞くことが出来るからだと考える。先にも言ったように、買った(あるいは借りた)CDは一度PC等のデバイスに取り込む必要がある。それに比べサブスクはアプリにアクセスするだけで、1,000円にも満たない価格でほぼ無限の音楽を聴くことが出来るのだ。
 

サブスク解禁とグローバルな音楽たち

とはいえ、サブスクで配信することでCDが売れないとなると、困るのはアーティスト側。現在の10代~20代前半が30代になる頃には、サブスクが当たり前のものになっているだろう。その頃のCDはどうなっているんだろう?いまいち想像できない。しかし、MDのように互換がきくものでもないと思うのだ。
 
PIZZA OF DEATHのWANIMAがサブスクを解禁した時、大きな話題となった。
それまでは消費者が買っていたCDが、定額で聞き放題になる。ということは、”サブスクで聞けるなら、CD買う必要なくない?”という人が増える(と私は考えている)ので、解禁をためらう気持ちはよくわかる。ここ最近では嵐のサブスク解禁が話題になったが、これは個人的にもかなりインパクトがあった。ジャニーズの楽曲配信でサブスク業界は更に盛り上がるだろうな。
 
日本のみならず海外での活躍も目覚ましい、The fin.。海外におけるサブスク利用についてのインタビュー記事があるので紹介する。
 

Yuto「そうですね、海外ではほとんどの人がSpotifyを使っていて、ライブをやってもプレイリストはどれだ? って聴かれるし、ファンになった人がライブに来てくれる流れなので活動しやすいんですよ。現場に行けば曲を知ってくれているファンが待っているという状況で、最初はその状況に驚きましたけど、嬉しいですよね」

 

 
とても腑に落ちる内容だった。ライブに良くいく人はよく判ると思うが、知らない曲より知っている曲の方が確実に入ってきやすい(覚えやすく、ノリやすい)。ライブで知ってサブスクで聞く、というのも新しい流れで面白いなぁと思う。気に入ったアーティストのCDをライブ会場で買った場合、その場で聞くことはできない。だがサブスクだったら、ライブ後の熱気が冷める前に聞くことが出来る。個人的にはここのメリット大きいかも。
 
サブスクは音楽の国境をなくし世界中と繋がることが出来る。海外で活動したいアーティストにとってというよりも、アーティストとして活動していくために利用しない理由がないほど重要なツールなのだと知った。サブスクに音楽を掲載するだけで世界中の人に聞いてもらえるのだから、使わない手はないだろう。ここから考えるに、サブスクとは、音楽を発信・拡散するためのツールなのかもしれない。Instagramが画像に特化したSNSであるように、Spotifyは音楽に特化したSNSなのだろう。そう考えると、アーティストはサブスクを使ってコンテンツを発信・拡散し、CDという形で収入を得ることができる。これならwin-winの関係のようにも思えるが、どう思いますか?
 

最後に

今回思ったことをつらつら書いてみて、『半永久的に聞くためにCDを購入し、サブスクは音楽を聴けるSNSツールとして利用する。』という使い方が最も私に合っているように思えた。良いとこどりじゃん!って思われそうだけど、これが最強だと思う。欲を言えば、インディーズで活躍するアーティストたちがSpotifyなど大手サブスクを利用できるようになると良いなぁと思う。音楽と出会う瞬間が増えるといいよね。『今の時代サブスク解禁していないなんて、時代遅れ』という意見もちらほら見かけるが、私はそうも思わない。デバイスではなくCDを買って聞いて欲しいというアーティストの思いはそれはそれで、汲み取りたいと思うから。

最初に戻るが、サブスクで音楽を聴ける時代に、消費者がCDに求める価値ってなんだろう?CDを買わない人たちが、サブスクで聞くだけでなく、CDを買ってもらうために、どんな手段を講じていくのだろう。一人の消費者として、CDとサブスクの関係性を見つめていきたいと思う。

*1:iPod classicのこと。

*2:結果的に、アルバム発売日に配信されていた。

ケーブル編みのスヌード ー第1章ー

とても苦手なケーブル編みに挑戦しているのだが、今回はその進捗報告。今はちょうど3分の2段程度の長さがあり、あと30cm編んだら終わるかな~ってくらい。今回のスヌード作りで重大なミスをたくさんしたので書き残しておきたいと思う。
 
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今回失敗したこと

 
1. 途中から編み図を読み間違える

ネイビーからベージュに切り替え40cmほど編んだころ、編み図を読み間違えていることに気づいた。しかも表目と裏目。気づくのが遅すぎる&そんなことある?!って思いながら、莫大なミスに唖然としたのが忘れられない。全部解くか悩んだんだけど、ここで解いたら多分やる気失くすな、と思ったのでそのまま突き進んだ。私が使うんだから問題なーい!精神だ。散々ケーブル編みにならないって言ってたけど、読み間違えのせいで分からなかったのかぁと思った。でもなわあみ針を使う部分だけなぜか合っている。もう訳が分からない・・・と思いつつベージュを編んだ。それでもやっぱり柄が分かりづらい。下手ってことだな、と思って諦めつつ乗り越えた。

 

2. 違う糸を編んでいた

2種類の糸を編み終えてとうとう赤い糸を編み始めた。進めていくうちに、触った感じ見た目もほぼ同じなんだけどなんだか糸の具合が違う気がする・・・と思い念のため調べてみた。すると、ネイビー・ベージュはハマナカのアランツィードで、赤だけリッチモアのスターメツィードだった(笑)色合いはうまい具合にマッチしていて棒針も問題ない。しかし、なんで別の種類買っちゃったの私・・・と頭を抱えた。アランツィードもリッチモアは去年買ったけど編まれずに放置されていたものだった。しかも帯がない。ぱっと見で一緒だと思い込んでいたらしい。編み終わるまでは帯を捨てたらいけない・・・!

 

3. 新たに編み図の読み間違いを知る

ネイビー・ベージュで読み間違いをしたあたりからなんか嫌な予感がした。見本の写真と何かが違う...明らかに違う...柄の横を彩るのが表裏で続いているはずなのに...私のは何故か全て表目...。そしてようやく知った。

 

棒針の編み図は奇数段は読み通りに、偶数段は読みの反対(編み図が表なら裏。編み図が裏なら表なら。)に進めること。

 

なるほどなるほど〜〜!!そりゃぼこぼこで柄も出てこないわけだわ...というか気づくの遅すぎ...とまた遠い目になった。

 

このまま続けてることもできるけど、なんだかなぁと思った。不格好なもの作っても長く使わない気がしていたから。先輩ニッターさんの助言が聞きたくてネットサーフィンしてみた。すると、

 

「編み物は解けるからいい、編み直せるからね。裁縫はやり直しがきかない。」

 

という言葉に出会った。

そうだよなぁと思った。以前しっかりしたポーチを手縫いで作ったときに、生地の裏表を間違えてしまい、全部解いて場所によっては裁断し直して作ったことがあった。そのためポーチの完成までに9時間かかったのだ。あの作業に比べたら編み物は簡単に戻れるし(多少糸は傷つくが)、むしろきれいに作り直せる。やり直すのもありかな、と思えてきた。誰かにやらされているわけでも期限があるわけでもない。自分のペースで満足いくものを作りたいと思った。

 

ということで全部解きました。

 

3週間が水の泡・・・だったらベージュの時点で解いておくべきだった(笑) 解くのは簡単なのがまたね・・・。もう毛糸なんて見たくなーい!って昨日は思っていたけど、最初の6段だけ進めてみた。やっぱり楽しい。気分転換に別のもの作りながら進めよう。冬はまだまだこれからだし、のんびりやろう。 第1章―完―

選び続ける覚悟の話

大層なタイトルを付けてしまったけれど、そんなに重くない(笑) 今日は気になるお題があったのでそれについて。

 

大学に進学した年の4月、私は人生初のバイトに受かった。通っていた高校ではバイトが禁止されていたため、それまで働く経験をしたことがなかった。そのためか、働くことが大人になることだと漠然と考えていた。”一刻も早く、働く経験をしたい”と思った私は、知らない土地の知らない交通機関を乗り継いで、人生初となるバイト先を見つけ出した。

 

同時に学校生活もサークル活動も始まった。新しい事で頭がごちゃごちゃ、てんやわんやする日々。携帯電話*1だけでは管理しきれなくなっていた。手帳が必要だと思った。私は昔から文房具が好きなのだが、手帳を買ったことがなかった。毎日書く予定があることも大人の魅力だと思っていた。文房具屋さんへ行くと、様々な手帳が展開されていた。厚さ・イラスト・色。そして最初に手に取った手帳が水森亜土(以下、敬意を含めて亜土ちゃんと書く)さんのものだった。

 

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マンスリーとメモ用紙、それに地図等だけの薄いノート。重たくないので持ち歩くのに最適なサイズ感。マンスリーもちょうどいい大きさで結構色々書ける。毎月変わるイラストが可愛い。彼女の書くイラスト可愛いだけじゃなくて、女の子特有のちょっとした危うさみたいなものを感じる。要するに私は亜土ちゃんのイラストがとても好きなのだ。
 
それでも25歳を過ぎたあたりで、流石にデザインが可愛すぎるのでは?と思い、シンプルなものに買ったことがあった。周りの友達が大人になっていく姿をみて、私も例に倣う必要がある気がしていた。というよりも、一人だけ取り残されているように感じていた。
 
赤い表紙の、何の変哲もないシンプルな手帳。落ち着いた可愛いデザインではあるのだが、違和感が拭えなかった。やはり、しっくりきていないものを長く使うことは出来ない。結局これは続かなくて、亜土ちゃんの手帳に買い替えた。これをきっかけに見栄を張ったところで続かないことを知った。好きなものは好き。それだけで十分だなぁと思う。そして11年が経った今でも10月になると、亜土ちゃんの手帳を買いに街へ繰り出している。
 
話は変わるが、先日洗顔料Doveと亜土ちゃんとのコラボ商品が発売された。薬局でたまたま見つけたんだけど、これがまた可愛い・・・。ストックしておく気持ちで全種類買った。こんなこと人生で初だった。好きなものは、永遠に好き。誰に何を言われようと、それでいいよな、と今は思う。
 

 

お題「手帳」

*1:当時はスライド式のガラケーだった

ポンポンを使ったリース作り

そろそろ駅前の木々にイルミネーションが灯る時期。ハロウィンが終わったかと思ったら、街の片隅でクリスマスのメロディが既に聞こえ始めている。ケーキ、ケンタッキー、年賀状。今年もあっという間に終わるなぁ、と思っている間に2020年になりそうだ。

 

とにかくやることがないときは、家でずーっと作業している。紅葉見に行きたいとか、絵画を見たいとは欲望は有り余るほどあるのだけれど、行動が伴わない。単に家が好きなのだ。作業中は12345.1.123456...とぶつぶつ唱えながらやっている。流石にしんどくなってきた。編み始めて...3時間?!みたいなことが何度かあった。

 

前回の記事でもポンポン(ボンボン?)づくりに勤しんでいる話が出たが、 

11sg-ak.hatenablog.com

今ものんびり作っている。余ってる糸が増えてきたので消費するのにちょうどいい。難しくないので気軽に作れるし。そろそろ溜まってきたものを使って何か作りたいな〜と思い、買い物がてら100均へ行ってきた。しかし100均は危険な場所だ。店舗によって安くて可愛い毛糸が揃っているからつい散財してしまう...。

 

帰ってきて早速作ってみた。今回は冬用のリース作り。

https://www.instagram.com/p/B4rAxcznXym/

https://www.instagram.com/ak_sg2/

 

▼材料▼
  • 毛糸で作ったポンポン7個
  • 銀の松ぼっくり2個
  • 銀色のリボン、針金
▽作り方▽
  1. 松ぼっくりの下の方に針金を巻き付ける
  2. ポンポンに針金を通しながら、途中で松ぼっくりを取り付ける
  3. ②の工程をもう一度繰り返す(ポンポンに2重で通す)
  4. リボンを長めに取り、全体に巻き付ける(下地にボンドを塗っておくと安定し、巻きやすくなる。)

 

ほぼノリで作った割にはなかなか可愛くできたと思う。色の系統を統一したほうがリースは作りやすいみたい。とはいえ、写真を撮ったあとに色々整えたりした。客観的に見たほうがきれいになる、はず。気分転換にちょうどいい〜!次はもっとクリスマスっぽいやつを作る予定。

私はそこを住民票に残したいと思った

「どのあたりで暮らそうか?」よくぞ聞いて下さいました。東京都杉並区高円寺。上京した時から私はどうしてもこの住所を、住民票に残したいと思っていた。
 

音楽が探究心へと変わる瞬間

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田舎で暮らす中学3年生。最も多感だった頃、私はJロックをこよなく愛する学生だった。勉強をしながらラジオでSCHOOL OF LOCK!を聞く日々。部活動の先輩方に新しい音楽をたくさん教えてもらっていた。ある日いつものように先輩がMDを貸してくれた。帰宅して薄いグリーンのプレイヤーで再生する。聞いたことのない種類の音楽だった。歌詞に「メス豚」「援助交際」...過激な歌詞。お母さんが聞いたら怒りそうだ。でも「東京」とか「BABY BABY」、なんだかいい曲。銀杏BOYZGOING STEADY)との出会いだった。
 
それから何百回聞いたかしれない。嫌な事が有ると「トラッシュ」を聞き暴れまわり、好きな人を思いながら「夢で逢えたら」を聞く。パンクロックに目覚めた私は音楽の泥沼を突き進むこととなる。Jロック・パンクロックから始まり、今までに本当に色々な種類の音楽を聴いてきた。竹原ピストルの「高円寺」、Andymoriの「高円寺」、吉田拓郎の「高円寺」。そして銀杏BOYZの「高円寺」*1
 
必然的に疑問を抱いていた。そもそも「高円寺」って実在するんだろうか?そしてその街はどんなところで、どうしてこうも歌になる事が多いのか?と。あわよくば住んでみたい。実際にその街で暮らして、体験として記憶したいと思った。
 
上京して1年ほど経った時、主人(当時の彼氏)と同棲を始めることになった。すると主人が最初のフレーズを持ち出した。真っ先に私は「高円寺」に住みたい、と答えた。理由を伝えると笑いながら了承してくれた。そして私は「東京都杉並区高円寺」を住民票に残すことに成功したのだった。
 

私が見た高円寺

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サブカルチャーの聖地とも呼ばれる高円寺は、新宿から中央線・総武線で約10分程度行ったところにある。北口と南口に商店街が広がる、いわゆる下町の雰囲気漂うところだ。8月には東京高円寺阿波おどりが開催され、街中がお祭り騒ぎになる。
北口広場にはギターをかき鳴らすアーティストがいる。立ち止まり目を閉じて聞く人、音に合わせて踊っている人、口ずさみながら通り過ぎる人。点在するライブハウスに黒髪ショートの乙女が入っていくと、髪をピンクに染め大きなギターを背負った男性が出てくる。時にはお寺でテクノが流れ、駅前で野外プロレスが行われる。
 
 
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南口を出るとたこ焼きと炭火の香りがした。ジョッキが交わる音がすると、大人達のキャッキャッとした笑い声が響く。ストリートアートを横目に歩く。路地を曲がると辺りはすっと静かになる。そこにはクラシックが大音量で流れる、会話のない喫茶店がある。古本屋の前で真剣に吟味する人もいれば、古着屋への階段を颯爽と上る人もいる。この街はコーヒーと煙草、そして焼鳥とビールがよく似合う。
 
夜が更け始めると、街は一斉に眠りにつく。昼間の賑わいが嘘のようにひっそりとしていて、コンビニとファーストフード店だけがキラキラして見える。足音だけが響く高円寺では、新宿にいるときよりもずっと深く、孤独を覚える。
 

最後に

兎にも角にも高円寺は面白い、奇妙な街だ。だけどこの街はいろんな人に愛され、時には歌になる。今有名なアーティストも漫画家もお笑い芸人も、下積み時代にここに住んでいた人が多くいるという。もちろん物価の安やなどの要因も多いとは思うが、”他人じゃない気がするけど、やっぱり他人”という、この街に流れる独特の雰囲気と程よい距離感が、東京で息をする彼らを支えていたのではないかと思う。私をこの街に連れてきてくれた峯田和伸*2も、きっとそうだ。
 
現在は離れたところに住んでいるが、今でも時々フラっと行く事がある。電車を降りるとなんとなく「あー帰ってきたなぁ」と思う。そこに帰る場所はなくても、音楽の原点がそこにあると思い続けていたい。そして最後に、引っ越した直後に隣町で絶賛プライベート中の彼に遭遇したことは、ここだけの話にしておくとする。
 

書籍化記念! SUUMOタウン特別お題キャンペーン #住みたい街、住みたかった街

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by リクルート住まいカンパニー

*1:ここでいう「高円寺」はタイトルだけでなく、歌詞の一部も含まれる。

*2:尊敬と愛をこめて敬称略とする