Fade out.

目で見たもの、耳で聞いたもの、そんなもの達と向き合っていく日々です。

選び続ける覚悟の話

大層なタイトルを付けてしまったけれど、そんなに重くない(笑) 今日は気になるお題があったのでそれについて。

 

大学に進学した年の4月、私は人生初のバイトに受かった。通っていた高校ではバイトが禁止されていたため、それまで働く経験をしたことがなかった。そのためか、働くことが大人になることだと漠然と考えていた。”一刻も早く、働く経験をしたい”と思った私は、知らない土地の知らない交通機関を乗り継いで、人生初となるバイト先を見つけ出した。

 

同時に学校生活もサークル活動も始まった。新しい事で頭がごちゃごちゃ、てんやわんやする日々。携帯電話*1だけでは管理しきれなくなっていた。手帳が必要だと思った。私は昔から文房具が好きなのだが、手帳を買ったことがなかった。毎日書く予定があることも大人の魅力だと思っていた。文房具屋さんへ行くと、様々な手帳が展開されていた。厚さ・イラスト・色。そして最初に手に取った手帳が水森亜土(以下、敬意を含めて亜土ちゃんと書く)さんのものだった。

 

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マンスリーとメモ用紙、それに地図等だけの薄いノート。重たくないので持ち歩くのに最適なサイズ感。マンスリーもちょうどいい大きさで結構色々書ける。毎月変わるイラストが可愛い。彼女の書くイラスト可愛いだけじゃなくて、女の子特有のちょっとした危うさみたいなものを感じる。要するに私は亜土ちゃんのイラストがとても好きなのだ。
 
それでも25歳を過ぎたあたりで、流石にデザインが可愛すぎるのでは?と思い、シンプルなものに買ったことがあった。周りの友達が大人になっていく姿をみて、私も例に倣う必要がある気がしていた。というよりも、一人だけ取り残されているように感じていた。
 
赤い表紙の、何の変哲もないシンプルな手帳。落ち着いた可愛いデザインではあるのだが、違和感が拭えなかった。やはり、しっくりきていないものを長く使うことは出来ない。結局これは続かなくて、亜土ちゃんの手帳に買い替えた。これをきっかけに見栄を張ったところで続かないことを知った。好きなものは好き。それだけで十分だなぁと思う。そして11年が経った今でも10月になると、亜土ちゃんの手帳を買いに街へ繰り出している。
 
話は変わるが、先日洗顔料Doveと亜土ちゃんとのコラボ商品が発売された。薬局でたまたま見つけたんだけど、これがまた可愛い・・・。ストックしておく気持ちで全種類買った。こんなこと人生で初だった。好きなものは、永遠に好き。誰に何を言われようと、それでいいよな、と今は思う。
 

 

お題「手帳」

*1:当時はスライド式のガラケーだった