Fade out.

目で見たもの、耳で聞いたもの、そんなもの達と向き合っていく日々です。

人生変えるイッテンヨン

明けました、2020年。今年も楽しい事だけ考えて生き延びたいと思います。
 
さて、毎年1月4日は新日本プロレス主催で東京ドーム大会が開催される。所謂「プロレス詣」と呼ばれるもので、プロレスファンはこの日を迎えて初めて新年を実感するのである。今年のイッテンヨン、イッテンゴは先日引退を表明した獣神サンダー・ライガー引退試合があったり、前代未聞のダブルベルトをかけた試合が行われるなど、普段のタイトル戦とは異なる面白い出来事が多く予定されていた。プロレスを見始めて7~8年ほど経つのだが、この度初めて東京ドーム大会に参戦することができた。
 
ここからは個人の見解であり、プロレスファンは皆そうだが、レスラーをまるで自分自身に置き換えて話す癖があるのでそこらへんはスルーしてほしい。
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とりあえず試合を振り返る

 第1試合 ライガー引退試合
藤波さんや佐野さん、小林さんに大谷さんなど、往年のレスラーが多く集まり会場はライガーコールが鳴りやまなかった。花道を歩くライガーをみて、母は隣で号泣していた。ライガーちゃん!!!」と叫ぶ声が聞こえたらそれは十中八九私の母であろう。私の好きなレスラー達の最後はどんな姿なのかな?と思うと胸がきゅっと痛んだ。最後は田口のどどんで決まった試合だったが、残り僅かでも最後の最後までとことん向かっていく姿が潔くて、格好良かった。 
 
第2試合 ●ロスインゴvs鈴木軍〇
みのるさんとタイチが好きなので鈴木軍を応援したが、最近SANADAが気になっているので何となく心が落ち着かなかった。SANADA、生で見た方が600倍いい男だった。というか、ロスインゴはいい人材が多いよね。最後はザックが決めた。ザックの身のこなしは何度見ても衝撃を受ける。手足が長すぎて、最早ザック以外には無理なのでは?と思うこともある。最近気になる選手の一人。
 
第3試合 〇CHAOS vs Bullet●
後藤からしたらイッテンゴの前哨戦だったわけだけど、絶好調で良かったな~ヨシハシもYTRも久しぶりに見たので新鮮みがあった。 面白かったんだけど本日の『トイレタイム』に認定。なんとなくぱっとしない試合だった。
 
第4試合 ●タマ・トンガタンガ・ロア vs ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー

ジュースとフィンレーがタッグ王者に挑戦した試合だったんだけど、良かった良かった。Bulletにベルト持たせると碌なことにならないから安心した。ジュースも見ごたえのあるいい試合するからここ最近気になっている。前に比べBulletのヒール感が若干薄れ気味?ジェイとかKENTAはヒール感満載なのに、他の人達があまりいい動きしていない気がする。外道のせいかな。 

 

第5試合 ●ランス・アーチャー vs ジョン・モクスリー〇

テキサスデスマッチ面白かった。反則裁定無しだからどこまで派手なことやるかなぁと思ったけど、普通に面白かった。鈴木軍ということでアーチャーを贔屓目に見ていたけど、モクスリーベルト取り返せてよかったな、という気持ちにもなった。

 

第6試合 ●ウィル・オスプレイvs高橋ヒロム

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両選手とも平等に好きなので本当に応援しづらい試合であり、ジュニアヘビーの面白さを凝縮したような試合だった。ヒロムが現れるだけで会場の雰囲気がガラッと変わった。それはもう、面白いくらいに。

あとオスプレイはやっぱりすごいなぁ。というか動きが華麗。お互い粘り強く戦う姿が勇ましかった。最後はヒロムが決めたけど、大満足。今後もジュニアヘビーは盛り上がり続けるんだな、と確信した。

 

 第7試合 ●ジェイ・ホワイトvs内藤哲也

どちらも好きじゃないんだけど、ジェイに比べたら内藤が好き!と思い応援していた。それにしても内藤コールの凄いこと・・・ちょっとジェイが可哀想にすら思えた。ジェイは外道がいなくても強いのに本当にもったいない選手だなぁと思う。ヒールならヒールで外道を捨てて独立してほしい。 そんなジェイに勝ち切る内藤も良かったぞ。

 

第8試合  〇オカダカズチカvs飯伏幸太

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メインイベントにして本日のベストバウト。本当に良い試合だった・・・。オカダも飯伏も花道を颯爽と歩く姿にぞくっとした。風格が違うよ、彼らは。二人ともまじで強くなったし、メインイベントを飾ってくれて嬉しい。

初っ端は飯伏が押していたのでどうなることかハラハラしていたけど、最後はオカダが勝ち切れてよかった。やっぱり黒のベルトはオカダによく似合っていると思う。とはいえ飯伏もそろそろベルトを持たせてあげたいとも思うから今も複雑な気持ちだ。

 

メインを飾った二人について

オカダはここ最近波に乗れておらず、不調が続いていたのでとても気になっていた。中邑が去った今、人一倍背負うものが多いんだろうな、と考えたりもする。オカダが最後に放った「超満員、できませんでした!」という一言。悔しそうに涙を浮かべる姿が印象的だった。あの生意気そうな彼がこんなことを言うようになるなんて、思いもしなかったな。来年も行くから、メイン張ってくれよ昔はやたら上から目線で好きじゃなかったけど今は張り裂けるほどの声をあげたくなる選手の一人。独り立ちしてからのほうが好きなので、やっぱり外道が悪いのでは?(2回目)

飯伏は飯伏でジュニアヘビーの頃から好きだ。目が死んだ直後に訪れるまじでヤバい人感や、それでいてプロレス愛を感じざるをえない技ひとつひとつの切れ味も本当に素敵だ。飯伏ってすごくプロレスに真面目な人なんだろうなって思う瞬間がある。試合の最中、レスラーはもちろん苦しそうな、辛そうな表情ものだ。そりゃそうだろって思われるかもしれないが、飯伏は不思議と真顔なことが多い。きっと彼の中で、"どう魅せることが出来るのか"とか、”今どのような技をかけるべきなのか”とかをすごく丁寧に考えているんだと思う。 夜中にお菓子食べちゃったりゲームしすぎて夜更かししたりもするけど基本的にプロレスに対して凄く真面目で、そういう一面が素敵だなと思う。

 

最後に

年末からひどめの風邪を引き、治りかけのひどい声のまま参戦したけど、腹から声出すと枯れないことに気づいたイッテンヨンだった。明日は明日で楽しみな試合が山ほどある。東京ドーム大会、最高に面白い。

 

『一番すげえのはプロレスなんだよ!!!by中邑真輔