サボテンと生活と
2021年のとある日、私は100均にいた。
100均って目的があっていくのは当然なんだけど、
「あれ?これも買っておいた方がよかったっけ?」などと考えて
訳もなく店内をふらついていた。
(ちなみにこういう時に買うものは、大抵緊急を要しないものだったりする)
すると目の前にサボテンが一つ。
そういえば実家でもサボテン育ててたよなと思い出した。
30年以上もいる立派な子で、今でも棘が元気よく伸び伸びと育っていた。
家に使われていない植木鉢があることを思い出した。
店内薄暗く、決して環境がいいとはいえない。
私が買わなかったらこの子どうなるのかな...なんとなく切ない気持ちになった。
とはいえ連れて帰ったところで君にとっていい環境かどうかは分からないけれど。
1つ100円だし、土と肥料を買って帰ろう。
初めてのサボテン。私がこれから(うまくいけば)一生付き合っていく子。
水やりをした日付をメモするようになり、時たま早起きする。
四季を感じ、日当たりの良い場所を探してベランダをうろうろしている。
すくすく育っておくれ。ゆるくやっていこう。
映画を観よう2020
映画を観よう
ほぼ映画を観たことがなかった。ミュージカル映画は多少あるが、それを含めても両手で事足りるほど。機会がなかったという理由でしかないんだけれど、昔からじっと画面をを見続けるのが苦手だった。しかし今年はコロナもあって自宅から出れない期間が長く、家で楽しめることをたくさん見つける1年だった。そして今までの不足を補うかの如く、とにかくいろんな映画を観た。
映画と音楽
最も衝撃だったのが「スター・ウォーズ」*1。観るまではC-3POとR2-D2との違いが分からなかった。しかし観始めると、なんだこれ、面白すぎる。あと戦いのシーンも血がほぼ出ないのでとっても見やすい(怖がりなので)。宇宙でこんなこと起きてたらどうしよう...なんて思いながら完全に魅了されていった。ストーリーの面白さはもちろんのこと、映画音楽の魅力に気付いたのもこの映画だった。
食い入るように見入っていたとき、映画を鑑賞した経験が少ないからか、宇宙に浮かんでいる建物が敵の基地なのか、味方の基地なのか分からない場面があった。あれ、これってどっちだっけ?そんな中でふと音楽が流れる。
おお、なるほど。これはダース・ベイダーさんの基地なのか。そして思った。
これってすごいことじゃない...?と。
敵・味方にそれぞれ音楽があって、それが流れるとストーリーも読み取れる。映画音楽が映画をさらに深め、面白くしている。こんな経験をしたことがなかったので鳥肌が立った。メイン・テーマが流れただけで、宇宙が目の前に浮かぶ。ジョン・ウィリアムズの凄さをありありと実感した出来事だった。そして映画館で観たらどれだけ面白いだろう、と思いを馳せていた。映画ファンの方々が実に羨ましい。こんなに素晴らしい体験をずっとしてきたなんて。
スター・ウォーズは全部見終わって、今は007シリーズを観ている。これもまた面白い。音楽が流れると血が沸き立つような感覚に襲われる。ほんで、ショーン・コネリーをはじめとした、ジェームズ・ボンドがカッコよすぎる!色気のある主人公が好きらしく、見れば見るほど深みにはまっていく。音楽視点だと「James Bond Theme」はもちろんのこと、クリス・コーネルの「You Know My Name」もびっくりするぐらいぴったり最高。
最後に
今年は今まで以上に映画を観ている。この半年余りで生涯で観た数を優に超えた。その度思う。世界中にあるすべての映画を観尽くすことはできないんだな、と。来年007の新シリーズが公開されるらしいし、コロナが落ち着いたら映画館に足を運ぼう。
今週のお題「最近見た映画」
*1:観始めた日がたまたま5月4日だったこともあり、運命的なものを感じていた。
「あなたはファンですか?」
「ファンですか?」って聞かれるのがめちゃくちゃ苦手だ。私はただの音楽好き一般人なのでジャンル問わず、ポップスもロックも演歌もクラシックも、音であれば何でも聞きに行くのだけれど、毎回返答に困る。いずれも一人で行くことが多く、会場でぼやっとしていることが多いので、気遣って声をかけてくださるケースもあるだろう。
私は椎名林檎が好きだ。最も好きなアーティストと言っても過言ではないし、友人たちもそう認識している。ただファンと名乗るのが、いつも恐ろしい。生まれ変わったら女史の猫になりたいと思っているが、果たして私はファンなのか…?苦手な曲がない唯一のアーティストで、大抵何でもそらで歌えるけど、ファンを名乗って良いのだろうか...。「ファン」だと言える自分と「愛の大きさがファンの域ではない」という謎に過信した自分がいるみたいだ。
行ったことのないアーティストのライブに行くこともある。ライブにはライブにしか味わえない音があるから。これから追っかけてみたいアーティストもいるし、あまり聞いたことないけど生音を聞いてみたいアーティストもいる。
一番悩むのが「ライブには何度も行っているし思い出もあるが、なんとなくファンと名乗るのも烏滸がましい、ただめっちゃ好きなアーティスト」だ。なんていえば正解なのか?「いえいえ、ただめっちゃ好きなだけですー」なのか?「何度か来てて、ファンなんですよー。」なのか?
聞かれた際はなんとなく交わすことが多いが、なんて答えるのがいいんだろう?好きとファンの違い・基準は?そもそも難しく考えすぎなのだろうか。今はアマプラでKinki Kidsのライブ映像を見ている。行ってみたいアーティストの一つだ。ファンですら難しいというが、チケット争奪戦に巻き込まれてみようかな。好きな曲は「雨のMelody」です。...ファン…好き...どうしたら...。
スヌードを巻いて出掛けよう
ようやく編み終わった話
続けることが楽しいに変わるとき
▽材料▽
- 毛糸 ハマナカ アランツィード 16ブルー1.5玉 / ホワイトベージュ1 1.5玉
- 毛糸 ハマナカ リッチモア スターメツィード 233レッド 1玉とちょっと
- 8号 玉付き棒針2本
- なわあみ針
- ゴムキャップ、とじ針、はさみ
- 参考:「大人のためのはじめての棒針編み」
編み終えて
伝説創るイッテンゴ
2日目、イッテンゴについて。あまり興味のない方も引き続きお付き合いいただきたい。
試合を振り返る
第1試合 ライガーの引退試合②
ライガーが引退したその翌々日(1月7日)、中西学と佐野直喜も引退を表明した。ここ数年でプロレス界には、一気に世代交代の波が押し寄せている。寂しい気持ちとワクワクする気持ちが入り混じってもはや苦しい。イッテンゴのことを思い出すと、今でも涙が出る。というかこれを書きながら泣いている。ライガーは”しんみりするのは好きじゃない”というが、なんとも喪失感の大きい引退試合だった。『推しは推せるときに推せ』という名言があるがその通りだ。自分にも相手にも、いつか終わりは来る。今の推しは今しかいないので、全力で応援する。これがファンが渡せる唯一の形だと思うから。
第2試合 ●エル・ファンタズモ&石森太二vsSHO&YOH〇
第3試合 〇ザック・セイバーJr. vs SANADA●
第4試合 〇ジョン・モクスリー vs ジュース・ロビンソン●
第5試合 ●KENTA vs 後藤洋央紀〇
第6試合 ●飯伏幸太 vs ジェイ・ホワイト〇
第7試合 ●棚橋弘至 vs クリス・ジェリコ〇
第8試合 ●オカダカズチカ vs 内藤哲也〇
先日ベルトを獲ったもの同士の戦い。ダブルベルトを賭けた壮絶な戦いだった。会場は7割内藤3割オカダって感じだったかな?最後はデスティーノで内藤が決め、オカダが敗れ去った。手元にあったはずのIWGPヘビー級のベルトは無冠の王者である内藤に渡ってしまった。『逆転の内藤哲也』は文言通り、下剋上を成し遂げたわけである。
内藤もかなり不遇の時代が長かったように思える。自分の良さを見極めるのに苦労している姿は痛々しかったし、そんな中でほぼ同期であるオカダカズチカが成りあがっているのを見ているのは辛いというよりもどかしかったと思う。なのでイッテンゴは内藤にとってレスラー人生を左右する一日になったのではないだろうか。とはいえイッテンヨンでようやく飯伏を沈めたオカダが翌日にはベルトを獲られてしまったのは残念極まりない。
内藤が勝ち切った最後の最後、ハポーン!を大合唱しようとしたその時、KENTAが乱入してきた。後藤に負けた直後にベルト奪いにくるなんて、その度胸がすごい。その後の流れもなかなか面白いのだが、KENTAがTwitterで暴れまくってて最高だな、と思った。ベビーフェイスだけでもヒールだけでも面白くない。とはいえ、内藤が手にした重要な2本のベルトをあんな形で無下にされ、ロスインゴファンからすると怒りでしかないだろうな。気持ちは分かる。これからの展開が更に楽しみになった。
嘘だろ?と思ったら既に虜
いつも試合前にカードを確認し、自分の中である程度勝敗を予想して観戦している。今回は8試合中2試合しか当たらず、文字通り嘘だろ?!と思った。予想を覆してくるのがプロレス。小説も音楽も、先が読めたら面白くないからね。また1年、この日起きる何かのために、プロレス界の行方を見守り続けるのだろう。2日間を通じて私も30年追えるレスラーを見つけたいと切に考えた。最も好きな中邑は海外でめきめき成績を残しているし、当分日本に帰ってこないんだろうか・・・。ヤングライオンにも気になる選手がいるし、とにかく興味が尽きない。60歳になっても、テレビの前ではしゃげる大人でありたい。
人生変えるイッテンヨン
とりあえず試合を振り返る
第1試合 ライガーの引退試合Ⅰ
第2試合 ●ロスインゴvs鈴木軍〇
第3試合 〇CHAOS vs Bullet●
第4試合 ●タマ・トンガ&タンガ・ロア vs ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー〇
ジュースとフィンレーがタッグ王者に挑戦した試合だったんだけど、良かった良かった。Bulletにベルト持たせると碌なことにならないから安心した。ジュースも見ごたえのあるいい試合するからここ最近気になっている。前に比べBulletのヒール感が若干薄れ気味?ジェイとかKENTAはヒール感満載なのに、他の人達があまりいい動きしていない気がする。外道のせいかな。
第5試合 ●ランス・アーチャー vs ジョン・モクスリー〇
テキサスデスマッチ面白かった。反則裁定無しだからどこまで派手なことやるかなぁと思ったけど、普通に面白かった。鈴木軍ということでアーチャーを贔屓目に見ていたけど、モクスリーベルト取り返せてよかったな、という気持ちにもなった。
第6試合 ●ウィル・オスプレイvs高橋ヒロム〇
両選手とも平等に好きなので本当に応援しづらい試合であり、ジュニアヘビーの面白さを凝縮したような試合だった。ヒロムが現れるだけで会場の雰囲気がガラッと変わった。それはもう、面白いくらいに。
あとオスプレイはやっぱりすごいなぁ。というか動きが華麗。お互い粘り強く戦う姿が勇ましかった。最後はヒロムが決めたけど、大満足。今後もジュニアヘビーは盛り上がり続けるんだな、と確信した。
第7試合 ●ジェイ・ホワイトvs内藤哲也〇
どちらも好きじゃないんだけど、ジェイに比べたら内藤が好き!と思い応援していた。それにしても内藤コールの凄いこと・・・ちょっとジェイが可哀想にすら思えた。ジェイは外道がいなくても強いのに本当にもったいない選手だなぁと思う。ヒールならヒールで外道を捨てて独立してほしい。 そんなジェイに勝ち切る内藤も良かったぞ。
第8試合 〇オカダカズチカvs飯伏幸太●
メインイベントにして本日のベストバウト。本当に良い試合だった・・・。オカダも飯伏も花道を颯爽と歩く姿にぞくっとした。風格が違うよ、彼らは。二人ともまじで強くなったし、メインイベントを飾ってくれて嬉しい。
初っ端は飯伏が押していたのでどうなることかハラハラしていたけど、最後はオカダが勝ち切れてよかった。やっぱり黒のベルトはオカダによく似合っていると思う。とはいえ飯伏もそろそろベルトを持たせてあげたいとも思うから今も複雑な気持ちだ。
メインを飾った二人について
オカダはここ最近波に乗れておらず、不調が続いていたのでとても気になっていた。中邑が去った今、人一倍背負うものが多いんだろうな、と考えたりもする。オカダが最後に放った「超満員、できませんでした!」という一言。悔しそうに涙を浮かべる姿が印象的だった。あの生意気そうな彼がこんなことを言うようになるなんて、思いもしなかったな。来年も行くから、メイン張ってくれよ。昔はやたら上から目線で好きじゃなかったけど今は張り裂けるほどの声をあげたくなる選手の一人。独り立ちしてからのほうが好きなので、やっぱり外道が悪いのでは?(2回目)
飯伏は飯伏でジュニアヘビーの頃から好きだ。目が死んだ直後に訪れるまじでヤバい人感や、それでいてプロレス愛を感じざるをえない技ひとつひとつの切れ味も本当に素敵だ。飯伏ってすごくプロレスに真面目な人なんだろうなって思う瞬間がある。試合の最中、レスラーはもちろん苦しそうな、辛そうな表情ものだ。そりゃそうだろって思われるかもしれないが、飯伏は不思議と真顔なことが多い。きっと彼の中で、"どう魅せることが出来るのか"とか、”今どのような技をかけるべきなのか”とかをすごく丁寧に考えているんだと思う。 夜中にお菓子食べちゃったりゲームしすぎて夜更かししたりもするけど基本的にプロレスに対して凄く真面目で、そういう一面が素敵だなと思う。
最後に
年末からひどめの風邪を引き、治りかけのひどい声のまま参戦したけど、腹から声出すと枯れないことに気づいたイッテンヨンだった。明日は明日で楽しみな試合が山ほどある。東京ドーム大会、最高に面白い。
『一番すげえのはプロレスなんだよ!!!by中邑真輔』
特別な日の、特別な料理
私「どの料理も美味しくて感激してます」
マスター「そうなんです、フランス料理は美味しいんです!」
「フランス料理って堅苦しいイメージがありますよね。
特別な日ももちろんですが、ちょっと嬉しい事があった時など
に気軽に来て頂きたい場所なんです。」
正直今回お店にくるまで、とても緊張していた。マナー・お作法がしっかりできるか?とか、フランス料理を味わえるほど有能な舌なのか、とか。でも本当にどれも美味しかった。マナーに関しても事前情報にプラスしてスタッフの方が教えてくれた。シェフ&スタッフが作るお店全体の雰囲気がさらに味わい良くしていたように思える。食事は料理を味わうのはもちろんだけれど、"食事の時間を楽しむ"ことを、忘れかけていた気がした。
マスター「それにここで美味しい料理を提供しないと、
フランス料理自体に傷がついてしまう。それでは先輩・後輩に
申し訳ないんです。だからいつも必死に作るんです。」
確かに最初に入りは大事だ。初めのたった1回で、イメージの外枠を決めることになるのだから。歪な形になったそれを丸に戻すのはなかなか難しい。そして歪んだイメージまま別のお店に入ると、どうしても悪いように捉えてしまいがちになる。『~は美味しくなかったかもしれないけど、うちは美味しい。』それでは業界全体が冷え込む原因を生むことになる。以前料理店で働いていた事があったが、ここまで料理に対する熱い心意気を感じたのは初めてだった。単なる一組の消費者を通じて、ここまで考えているなんて。脱帽。プロってすごい。
というわけで、本当に素敵な1日を過ごすことが出来た。最初から最後まで贅沢すぎる1日だった。主人もとても満足したらしく、今後良いことがあった日にはフレンチに行こうと話している。『また行きたい』と思えるお店はそんなに多くない。なのでそういうお店に出会ったときは、必ず再度訪問すると決めている。素晴らしい接客と料理で大切な日を彩ってくれたお店に感謝を込めて。
【SHOPについて】
店名:Charcuterie Pigeon(シャルキュトリーピジョン)
住所:東京都渋谷区上原3-1-3 タカタビル 1F
代々木上原駅から徒歩3分
時間: ☽ 18:00 - 21:00
☀ 11:30 - 15:00 土日のみ
定休日:月曜日(祝日の場合営業)