Fade out.

目で見たもの、耳で聞いたもの、そんなもの達と向き合っていく日々です。

サボテンと生活と

2021年のとある日、私は100均にいた。

100均って目的があっていくのは当然なんだけど、
「あれ?これも買っておいた方がよかったっけ?」などと考えて
訳もなく店内をふらついていた。
(ちなみにこういう時に買うものは、大抵緊急を要しないものだったりする)

すると目の前にサボテンが一つ。
そういえば実家でもサボテン育ててたよなと思い出した。
30年以上もいる立派な子で、今でも棘が元気よく伸び伸びと育っていた。

家に使われていない植木鉢があることを思い出した。
店内薄暗く、決して環境がいいとはいえない。
私が買わなかったらこの子どうなるのかな...なんとなく切ない気持ちになった。
とはいえ連れて帰ったところで君にとっていい環境かどうかは分からないけれど。

1つ100円だし、土と肥料を買って帰ろう。
初めてのサボテン。私がこれから(うまくいけば)一生付き合っていく子。

水やりをした日付をメモするようになり、時たま早起きする。
四季を感じ、日当たりの良い場所を探してベランダをうろうろしている。
すくすく育っておくれ。ゆるくやっていこう。

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映画を観よう2020

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映画を観よう

  ほぼ映画を観たことがなかった。ミュージカル映画は多少あるが、それを含めても両手で事足りるほど。機会がなかったという理由でしかないんだけれど、昔からじっと画面をを見続けるのが苦手だった。しかし今年はコロナもあって自宅から出れない期間が長く、家で楽しめることをたくさん見つける1年だった。そして今までの不足を補うかの如く、とにかくいろんな映画を観た。

映画と音楽

 最も衝撃だったのが「スター・ウォーズ*1。観るまではC-3POR2-D2との違いが分からなかった。しかし観始めると、なんだこれ、面白すぎる。あと戦いのシーンも血がほぼ出ないのでとっても見やすい(怖がりなので)。宇宙でこんなこと起きてたらどうしよう...なんて思いながら完全に魅了されていった。ストーリーの面白さはもちろんのこと、映画音楽の魅力に気付いたのもこの映画だった。

 食い入るように見入っていたとき、映画を鑑賞した経験が少ないからか、宇宙に浮かんでいる建物が敵の基地なのか、味方の基地なのか分からない場面があった。あれ、これってどっちだっけ?そんな中でふと音楽が流れる。

帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ) [エピソードV:帝国の逆襲]

帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ) [エピソードV:帝国の逆襲]

  • ジョン・ウィリアムス作品集
  • サウンドトラック
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes

 おお、なるほど。これはダース・ベイダーさんの基地なのか。そして思った。

 これってすごいことじゃない...?と。

 敵・味方にそれぞれ音楽があって、それが流れるとストーリーも読み取れる。映画音楽が映画をさらに深め、面白くしている。こんな経験をしたことがなかったので鳥肌が立った。メイン・テーマが流れただけで、宇宙が目の前に浮かぶ。ジョン・ウィリアムズの凄さをありありと実感した出来事だった。そして映画館で観たらどれだけ面白いだろう、と思いを馳せていた。映画ファンの方々が実に羨ましい。こんなに素晴らしい体験をずっとしてきたなんて。

 スター・ウォーズは全部見終わって、今は007シリーズを観ている。これもまた面白い。音楽が流れると血が沸き立つような感覚に襲われる。ほんで、ショーン・コネリーをはじめとした、ジェームズ・ボンドがカッコよすぎる!色気のある主人公が好きらしく、見れば見るほど深みにはまっていく。音楽視点だと「James Bond Theme」はもちろんのこと、クリス・コーネルの「You Know My Name」もびっくりするぐらいぴったり最高。

James Bond Theme

James Bond Theme

  • provided courtesy of iTunes
You Know My Name

You Know My Name

  • provided courtesy of iTunes

最後に

 今年は今まで以上に映画を観ている。この半年余りで生涯で観た数を優に超えた。その度思う。世界中にあるすべての映画を観尽くすことはできないんだな、と。来年007の新シリーズが公開されるらしいし、コロナが落ち着いたら映画館に足を運ぼう。

 

今週のお題「最近見た映画」

*1:観始めた日がたまたま5月4日だったこともあり、運命的なものを感じていた。

「あなたはファンですか?」

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 「ファンですか?」って聞かれるのがめちゃくちゃ苦手だ。私はただの音楽好き一般人なのでジャンル問わず、ポップスもロックも演歌もクラシックも、音であれば何でも聞きに行くのだけれど、毎回返答に困る。いずれも一人で行くことが多く、会場でぼやっとしていることが多いので、気遣って声をかけてくださるケースもあるだろう。

 

 私は椎名林檎が好きだ。最も好きなアーティストと言っても過言ではないし、友人たちもそう認識している。ただファンと名乗るのが、いつも恐ろしい。生まれ変わったら女史の猫になりたいと思っているが、果たして私はファンなのか…?苦手な曲がない唯一のアーティストで、大抵何でもそらで歌えるけど、ファンを名乗って良いのだろうか...。「ファン」だと言える自分と「愛の大きさがファンの域ではない」という謎に過信した自分がいるみたいだ。

 

 行ったことのないアーティストのライブに行くこともある。ライブにはライブにしか味わえない音があるから。これから追っかけてみたいアーティストもいるし、あまり聞いたことないけど生音を聞いてみたいアーティストもいる。

 一番悩むのが「ライブには何度も行っているし思い出もあるが、なんとなくファンと名乗るのも烏滸がましい、ただめっちゃ好きなアーティスト」だ。なんていえば正解なのか?「いえいえ、ただめっちゃ好きなだけですー」なのか?「何度か来てて、ファンなんですよー。」なのか?

 

 聞かれた際はなんとなく交わすことが多いが、なんて答えるのがいいんだろう?好きとファンの違い・基準は?そもそも難しく考えすぎなのだろうか。今はアマプラでKinki Kidsのライブ映像を見ている。行ってみたいアーティストの一つだ。ファンですら難しいというが、チケット争奪戦に巻き込まれてみようかな。好きな曲は「雨のMelody」です。...ファン…好き...どうしたら...。

スヌードを巻いて出掛けよう

ようやく編み終わった話

先々月の話になるが、年末頃、苦戦していたスヌードをとうとう編み終えた。苦節1ヶ月。予定の倍かかったけど、無事に終了した。毎晩帰宅して食事をし、ぼーっとする。落ち着いたタイミングで編み物を開始する。この流れが日常になっていた。一時あまりにやりたくなくて投げ出しかけたときもあったけど、『あと〇段編んだら今日はやめよう。明日は〇段編もう。」と小さな目標をクリアすることで乗り越えてきた。しばらくなわあみ針は見たくないけれど・・・。
編み終わりに近づくにつれて猛烈に寂しくなった。それは、彼氏と別れた後に訪れる『ああ、そうか。もう心配しなくてもいいんだね。』という切なさとどういうわけか一致した。きっと毎日何かを行うことが、一種の生きる糧になっていたのだろう。編み物ごときで・・・?って思うやん。思いのほか切なくなるので気になる方はやってみて下さい。
 

続けることが楽しいに変わるとき

そもそも『続けることの楽しさ』ってどんなきっかけで覚えるんだろう。私は昔から何かを成し遂げるのが苦手だった。飽き性な上に長く続けることが苦痛で、成し遂げることで知る達成感を覚えるまでに人より時間を要したように思う。色々な事に挑戦していく中で、『これをやり終えたなら、こっちもできるでしょ』といったように自信がつきはじめて、この年になって漸く続ける楽しさを知る事ができた。音楽と本に関しては幼少期から好きだけれど、『続けている』という認識は特にない。実際に触れない時期もあるし。編み物も手芸も、そんな感じで続けていけたらいいな、と思う。気負いせず、好きな時に、好きなだけ。
 
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今回使ったものはこちら。
▽材料▽
  •  毛糸 ハマナカ アランツィード 16ブルー1.5玉 / ホワイトベージュ1 1.5玉  
  •  毛糸 ハマナカ リッチモア スターメツィード 233レッド 1玉とちょっと
  •  8号 玉付き棒針2本
  •  なわあみ針
  •  ゴムキャップ、とじ針、はさみ
  •  参考:「大人のためのはじめての棒針編み」
 

編み終えて

作り終わってすぐに首に巻いてみた。思ったより長さが足りない。まぁ巻けないわけではないし可愛いからいい。使っていたら伸びるし(?)。今年は暖冬なので大活躍してくれたが、もふもふのスヌードじゃないので、コートとかに合わせると結構寒いかも。たまたま旅行の時に持っていったら簡易のネックピローとしても使えて良かった。
 
それにしても、このボタン可愛くないですか?編み終わってからボタンを買いに行ったんだけど、ボタンってとっても迷う。種類も豊富だしこれ一つで雰囲気がガラッと変わっちゃうから。最終的に四角の変わったデザインのものにしたけれど、良い選択だったと思っている。
 
トリコロール色の赤で使ったリッチモア。思いのほか量が多くて使いきれなかった。あと多分30~40gほど残っている気がする。今回の赤以外も使って、残りの毛糸たちも一緒にブランケットにしてしまおうかと模索中。兎にも角にも出来上がった!諦めずに作り終えた!嬉しい~~~と暴れまわりたい気分だ。

伝説創るイッテンゴ

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2日目、イッテンゴについて。あまり興味のない方も引き続きお付き合いいただきたい。

 
本題に入る前にちょっとした余談を。今年のWRESTLE KINGDOM に参加するきっかけとなったのは、母だった。母は近年体の具合が悪くなかなか外に出れないため、鬱屈とした気分になっていることが多かった。 そんな昨年、獣神サンダー・ライガーが引退を表明した。

年齢も年齢だと思っていたが、ライガーが引退する日がくるとは正直思っていなかった*1。更に2019年はKUSHIDAが渡米・WWEへの入団があったりとジュニアヘビーの将来を不安視しているところだった。
私の母はライガー一筋30年のかなり熱狂的なファンである。随分昔のマスクを被ったライガーのたった一枚のタオルを今でも大切に大切に使っている*2。最早行かない、という選択肢はなかった。本物のライガーを見せてあげたい遠くからでも最後の試合は肉眼でみせてあげたい、そう思った。簡単に動画で再生する事ができる時代だからこそ目の前でみる興奮は何にも代え難い。万一の非常事態に備えて、できることは全てした。母の具合を心配する父をなんとか説得し、上京に成功したのである。
 

試合を振り返る

第1試合 ライガー引退試合
対戦相手はヒロムとリー。ヒロムは以前新日本の取材で下記のように述べていた。

ジュニアヘビーを背負っていく二人が、ジュニアヘビーの歴史を作ったレスラーに本気で向かっていく姿に心を打たれた。試合直後にレスラーが泣き腫らす顔をみて、もらい泣きしてしまった。もう二度とリングに『怒りの獣神』が流れる日は来ないのだと知った。隣では「ライガーちゃん」とすすり泣く母の声が聞こえる。
今後のジュニアヘビーはヒロムやリー、オスプレイが牛耳っていくだろう。彼らが更に歴史を変えていくことを心から期待しているし、ライガーはそれが出来る選手に将来を託した。そしてプロレスファンである私はそれを注視していく責務を感じるのである。
怒りの獣神

怒りの獣神

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ライガーが引退したその翌々日(1月7日)、中西学佐野直喜も引退を表明した。ここ数年でプロレス界には、一気に世代交代の波が押し寄せている。寂しい気持ちとワクワクする気持ちが入り混じってもはや苦しい。イッテンゴのことを思い出すと、今でも涙が出る。というかこれを書きながら泣いている。ライガーは”しんみりするのは好きじゃない”というが、なんとも喪失感の大きい引退試合だった。『推しは推せるときに推せ』という名言があるがその通りだ。自分にも相手にも、いつか終わりは来る。今の推しは今しかいないので、全力で応援する。これがファンが渡せる唯一の形だと思うから。

 
第2試合 ●エル・ファンタズモ&石森太二vsSHO&YOH〇
ROPPONGI 3KとBuletの試合だったわけだけど、SHO&YOH、特にSHOは本当に強くなったなと思う。打たれ強さももちろんだけど、技や試合を見ていてわくわくさせてくれる。YOHはキャラクターを定めるのにまだ迷っているイメージ。とはいえ二人とも華があるのでこれからの活躍が更に楽しみになった。
 
第3試合 〇ザック・セイバーJr. vs SANADA●
これもいい試合だったなぁ。二人の力が均衡しているので最後の最後まで勝敗が分からなかった。結果SANADAが負けちゃったので悲しいけど、ザックの凄さを改めて実感した。この試合を見ながら、ああ、プロレスって本来こういうものだよな、と思った。決して煌びやかではないけれど、男としてレスラーとして、自分の実力を存分に使いきる感じ。すごく好きな試合だった。
 
第4試合 〇ジョン・モクスリー vs ジュース・ロビンソン
それなりに楽しみにしていたんだけれど、どっちが勝つかなぁくらいの興味だった。ごめんやで。試合終了後、何やら聞き覚えのある入場曲が・・・すると、我らの鈴木軍ボス・鈴木みのるが登場。まさかここで殴り込みにくるとは・・・!奪い取りに来たのねベルトを・・・。イッテンゴに登場&宣戦布告するとは思わなかった。東京ドームで『風になれ』が聞けてめちゃめちゃに嬉しかった。「誰に喧嘩売ってんだ?俺はな、プロレス王・鈴木みのるだ。こいつが売った喧嘩、俺が買ってやる」・・・来世で一緒になってもらえないだろうか。かっこよすぎる。
 
第5試合 ●KENTA vs 後藤洋央紀
後藤のことは好きなのだが、なかなかパッとしないので毎回やきもきしていた。今回KENTAと戦うことになってチャンス到来!と思った。結果GTRでKENTAを沈めた後藤。CHAOSに入ってからの後藤はみるみる強くなっていくなぁ。『牛殺し』と呼ばれる所以となった頃を彷彿とさせる試合で、大満足。
 
第6試合 ●飯伏幸太 vs ジェイ・ホワイト
圧倒的に飯伏を応援する声が多かった。まぁジェイはやらかしまくってるから仕方ないのだけれど。とはいえジェイも普通に強いので、試合内容自体はすごく良かったと思う。飯伏が2.95カウント決めて外道が入ってきたときはまじの帰れコールした・・・。ジェイというより外道がKUSOすぎてもう・・・。ジェイ、お願いだから飯伏をヒールに染めないでね・・・。
 
第7試合 ●棚橋弘至 vs クリス・ジェリコ
AEWへの挑戦権をかけた、新日本のエースによる戦い。個人的には勝ってAEWに挑戦してほしかったので、とても残念な結果になってしまった。まぁジェリコ強いよね・・・。Mr.WKと称される棚橋だけど、個人的にファンタスティカマニアのイメージも強い。なんで?
 
第8試合 ●オカダカズチカ vs 内藤哲也

先日ベルトを獲ったもの同士の戦い。ダブルベルトを賭けた壮絶な戦いだった。会場は7割内藤3割オカダって感じだったかな?最後はデスティーノで内藤が決め、オカダが敗れ去った。手元にあったはずのIWGPヘビー級のベルトは無冠の王者である内藤に渡ってしまった。『逆転の内藤哲也』は文言通り、下剋上を成し遂げたわけである。

内藤もかなり不遇の時代が長かったように思える。自分の良さを見極めるのに苦労している姿は痛々しかったし、そんな中でほぼ同期であるオカダカズチカが成りあがっているのを見ているのは辛いというよりもどかしかったと思う。なのでイッテンゴは内藤にとってレスラー人生を左右する一日になったのではないだろうか。とはいえイッテンヨンでようやく飯伏を沈めたオカダが翌日にはベルトを獲られてしまったのは残念極まりない。

内藤が勝ち切った最後の最後、ハポーン!を大合唱しようとしたその時、KENTAが乱入してきた。後藤に負けた直後にベルト奪いにくるなんて、その度胸がすごい。その後の流れもなかなか面白いのだが、KENTAがTwitterで暴れまくってて最高だな、と思った。ベビーフェイスだけでもヒールだけでも面白くない。とはいえ、内藤が手にした重要な2本のベルトをあんな形で無下にされ、ロスインゴファンからすると怒りでしかないだろうな。気持ちは分かる。これからの展開が更に楽しみになった。

 

嘘だろ?と思ったら既に虜

いつも試合前にカードを確認し、自分の中である程度勝敗を予想して観戦している。今回は8試合中2試合しか当たらず、文字通り嘘だろ?!と思った。予想を覆してくるのがプロレス。小説も音楽も、先が読めたら面白くないからね。また1年、この日起きる何かのために、プロレス界の行方を見守り続けるのだろう。2日間を通じて私も30年追えるレスラーを見つけたいと切に考えた。最も好きな中邑は海外でめきめき成績を残しているし、当分日本に帰ってこないんだろうか・・・。ヤングライオンにも気になる選手がいるし、とにかく興味が尽きない。60歳になっても、テレビの前ではしゃげる大人でありたい。

*1:引退宣言をしないレスラーも多く存在する

*2:母曰く、このタオルもいつぞやの貰い物で、これまで本物を見たことがないらしい

人生変えるイッテンヨン

明けました、2020年。今年も楽しい事だけ考えて生き延びたいと思います。
 
さて、毎年1月4日は新日本プロレス主催で東京ドーム大会が開催される。所謂「プロレス詣」と呼ばれるもので、プロレスファンはこの日を迎えて初めて新年を実感するのである。今年のイッテンヨン、イッテンゴは先日引退を表明した獣神サンダー・ライガー引退試合があったり、前代未聞のダブルベルトをかけた試合が行われるなど、普段のタイトル戦とは異なる面白い出来事が多く予定されていた。プロレスを見始めて7~8年ほど経つのだが、この度初めて東京ドーム大会に参戦することができた。
 
ここからは個人の見解であり、プロレスファンは皆そうだが、レスラーをまるで自分自身に置き換えて話す癖があるのでそこらへんはスルーしてほしい。
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とりあえず試合を振り返る

 第1試合 ライガー引退試合
藤波さんや佐野さん、小林さんに大谷さんなど、往年のレスラーが多く集まり会場はライガーコールが鳴りやまなかった。花道を歩くライガーをみて、母は隣で号泣していた。ライガーちゃん!!!」と叫ぶ声が聞こえたらそれは十中八九私の母であろう。私の好きなレスラー達の最後はどんな姿なのかな?と思うと胸がきゅっと痛んだ。最後は田口のどどんで決まった試合だったが、残り僅かでも最後の最後までとことん向かっていく姿が潔くて、格好良かった。 
 
第2試合 ●ロスインゴvs鈴木軍〇
みのるさんとタイチが好きなので鈴木軍を応援したが、最近SANADAが気になっているので何となく心が落ち着かなかった。SANADA、生で見た方が600倍いい男だった。というか、ロスインゴはいい人材が多いよね。最後はザックが決めた。ザックの身のこなしは何度見ても衝撃を受ける。手足が長すぎて、最早ザック以外には無理なのでは?と思うこともある。最近気になる選手の一人。
 
第3試合 〇CHAOS vs Bullet●
後藤からしたらイッテンゴの前哨戦だったわけだけど、絶好調で良かったな~ヨシハシもYTRも久しぶりに見たので新鮮みがあった。 面白かったんだけど本日の『トイレタイム』に認定。なんとなくぱっとしない試合だった。
 
第4試合 ●タマ・トンガタンガ・ロア vs ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー

ジュースとフィンレーがタッグ王者に挑戦した試合だったんだけど、良かった良かった。Bulletにベルト持たせると碌なことにならないから安心した。ジュースも見ごたえのあるいい試合するからここ最近気になっている。前に比べBulletのヒール感が若干薄れ気味?ジェイとかKENTAはヒール感満載なのに、他の人達があまりいい動きしていない気がする。外道のせいかな。 

 

第5試合 ●ランス・アーチャー vs ジョン・モクスリー〇

テキサスデスマッチ面白かった。反則裁定無しだからどこまで派手なことやるかなぁと思ったけど、普通に面白かった。鈴木軍ということでアーチャーを贔屓目に見ていたけど、モクスリーベルト取り返せてよかったな、という気持ちにもなった。

 

第6試合 ●ウィル・オスプレイvs高橋ヒロム

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両選手とも平等に好きなので本当に応援しづらい試合であり、ジュニアヘビーの面白さを凝縮したような試合だった。ヒロムが現れるだけで会場の雰囲気がガラッと変わった。それはもう、面白いくらいに。

あとオスプレイはやっぱりすごいなぁ。というか動きが華麗。お互い粘り強く戦う姿が勇ましかった。最後はヒロムが決めたけど、大満足。今後もジュニアヘビーは盛り上がり続けるんだな、と確信した。

 

 第7試合 ●ジェイ・ホワイトvs内藤哲也

どちらも好きじゃないんだけど、ジェイに比べたら内藤が好き!と思い応援していた。それにしても内藤コールの凄いこと・・・ちょっとジェイが可哀想にすら思えた。ジェイは外道がいなくても強いのに本当にもったいない選手だなぁと思う。ヒールならヒールで外道を捨てて独立してほしい。 そんなジェイに勝ち切る内藤も良かったぞ。

 

第8試合  〇オカダカズチカvs飯伏幸太

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メインイベントにして本日のベストバウト。本当に良い試合だった・・・。オカダも飯伏も花道を颯爽と歩く姿にぞくっとした。風格が違うよ、彼らは。二人ともまじで強くなったし、メインイベントを飾ってくれて嬉しい。

初っ端は飯伏が押していたのでどうなることかハラハラしていたけど、最後はオカダが勝ち切れてよかった。やっぱり黒のベルトはオカダによく似合っていると思う。とはいえ飯伏もそろそろベルトを持たせてあげたいとも思うから今も複雑な気持ちだ。

 

メインを飾った二人について

オカダはここ最近波に乗れておらず、不調が続いていたのでとても気になっていた。中邑が去った今、人一倍背負うものが多いんだろうな、と考えたりもする。オカダが最後に放った「超満員、できませんでした!」という一言。悔しそうに涙を浮かべる姿が印象的だった。あの生意気そうな彼がこんなことを言うようになるなんて、思いもしなかったな。来年も行くから、メイン張ってくれよ昔はやたら上から目線で好きじゃなかったけど今は張り裂けるほどの声をあげたくなる選手の一人。独り立ちしてからのほうが好きなので、やっぱり外道が悪いのでは?(2回目)

飯伏は飯伏でジュニアヘビーの頃から好きだ。目が死んだ直後に訪れるまじでヤバい人感や、それでいてプロレス愛を感じざるをえない技ひとつひとつの切れ味も本当に素敵だ。飯伏ってすごくプロレスに真面目な人なんだろうなって思う瞬間がある。試合の最中、レスラーはもちろん苦しそうな、辛そうな表情ものだ。そりゃそうだろって思われるかもしれないが、飯伏は不思議と真顔なことが多い。きっと彼の中で、"どう魅せることが出来るのか"とか、”今どのような技をかけるべきなのか”とかをすごく丁寧に考えているんだと思う。 夜中にお菓子食べちゃったりゲームしすぎて夜更かししたりもするけど基本的にプロレスに対して凄く真面目で、そういう一面が素敵だなと思う。

 

最後に

年末からひどめの風邪を引き、治りかけのひどい声のまま参戦したけど、腹から声出すと枯れないことに気づいたイッテンヨンだった。明日は明日で楽しみな試合が山ほどある。東京ドーム大会、最高に面白い。

 

『一番すげえのはプロレスなんだよ!!!by中邑真輔

特別な日の、特別な料理

先日お祝い事があって、フランス料理を食べに行った。フレンチを食べるのは実に中学生ぶり。たまたまTwitterで拝見したお店が気になっていて、ディナーを予約していた。その日のために主人と休みを合わせ、私たちは朝から出かけた。遠出以外の場合、基本的に計画しないことが多い。目の前にきたバスに乗って最終降車場所までいき、すてきな喫茶店でコーヒーを飲む。見つからないときは4駅、5駅歩くこともある。お互い歩くことを厭わないので、わけもなくふらふら、ふらふら。途中手芸やさんに寄ったり、とにかく自由気ままに東京を歩いた。
 
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代々木上原駅から少し歩いたところに「Charcuterie Pigeon(シャルキュトリーピジョン)」というお店がある。幼い頃の僅かな記憶にあったフランス料理=堅苦しいところというイメージは、入った瞬間に払拭された。メニューに出てくる知らないワードについて、細かく教えてくれる情熱の有るシェフ。シェフの熱さを中和するかのように優しいスタッフさん。居心地がいい、というのはまさにこういうお店のことを言うのだなぁとしみじみ考えていた。
 
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運び込まれてくる料理、どれもが絶品だった。食べたことのない美味しさ、という言葉が何度か飛び交った。感想を述べるたびに、自分のボキャブラリーのなさを実感していた。本当にどれも美味しかったのだけれど、個人的に一番記憶に残っているのが「オマールを詰めた豚足(画像上)」。魚介の味がしっかりしていて、周りは豚足とは思えないほどふわふわ。今も思い出しただけで涎が出そうなほど美味しかった。
 
私たちはお酒を飲まないので、普段の食事はささっと済ますことが多い。そのためか、ここで食事をしているときは久しぶりにゆっくり話したように思う。普段話すほどでもないけど少し気になる事や、そういえば聞いてみたかったこと。そんなことを話していた。美味しい食事とコミュニケーションの時間。贅沢な時間の使い方。クスクスけらけら笑っていると次の料理が運ばれてくる。マナー・作法の厳しいお店は静かなところが多いように思えるんだけど、私は会話が絶えない所の方が好きだ。幸せな空気は伝染する。
 
約2時間ほどの間にいくつか心に残った会話があるので紹介する。
 

私「どの料理も美味しくて感激してます」

マスター「そうなんです、フランス料理は美味しいんです!」

    「フランス料理って堅苦しいイメージがありますよね。
     特別な日ももちろんですが、ちょっと嬉しい事があった時など
     に気軽に来て頂きたい場所なんです。」 


正直今回お店にくるまで、とても緊張していた。マナー・お作法がしっかりできるか?とか、フランス料理を味わえるほど有能な舌なのか、とか。でも本当にどれも美味しかった。マナーに関しても事前情報にプラスしてスタッフの方が教えてくれた。シェフ&スタッフが作るお店全体の雰囲気がさらに味わい良くしていたように思える。食事は料理を味わうのはもちろんだけれど、"食事の時間を楽しむ"ことを、忘れかけていた気がした。

 

マスター「それにここで美味しい料理を提供しないと、
     フランス料理自体に傷がついてしまう。それでは先輩・後輩に
     申し訳ないんです。だからいつも必死に作るんです。」

 

確かに最初に入りは大事だ。初めのたった1回で、イメージの外枠を決めることになるのだから。歪な形になったそれを丸に戻すのはなかなか難しい。そして歪んだイメージまま別のお店に入ると、どうしても悪いように捉えてしまいがちになる。『~は美味しくなかったかもしれないけど、うちは美味しい。』それでは業界全体が冷え込む原因を生むことになる。以前料理店で働いていた事があったが、ここまで料理に対する熱い心意気を感じたのは初めてだった。単なる一組の消費者を通じて、ここまで考えているなんて。脱帽。プロってすごい。

 

というわけで、本当に素敵な1日を過ごすことが出来た。最初から最後まで贅沢すぎる1日だった。主人もとても満足したらしく、今後良いことがあった日にはフレンチに行こうと話している。『また行きたい』と思えるお店はそんなに多くない。なのでそういうお店に出会ったときは、必ず再度訪問すると決めている。素晴らしい接客と料理で大切な日を彩ってくれたお店に感謝を込めて。

 

【SHOPについて】

店名:Charcuterie Pigeon(シャルキュトリーピジョン
住所:東京都渋谷区上原3-1-3 タカタビル 1F
   代々木上原駅から徒歩3分
時間: ☽ 18:00 - 21:00
           ☀ 11:30 - 15:00 土日のみ
定休日:月曜日(祝日の場合営業)

www.pigeonyoyogiuehara.com